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【文科省の資料より】子どもの体験の重要性

 

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このところ教育関連で気になる資料↓を見つけたので共有したいと思います。

 

文字が多いので、面倒な時は適当に色を付けたところを読んでください。笑

 

 

令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告 ~21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果について~:文部科学省

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目的

子どもの体験活動について今までは個人の記憶に頼る感覚的な統計しかとっていなかった。

それを改め、2万人を超えるサンプル数で、18年間という長い期間を追跡調査することで体験とその効果を定数的に図ることを目的とした。

 

結果と考察

以下概要抜粋

(1)小学生の頃に体験活動(自然体験、社会体験、文化的体験)や読書、お手伝いを多くしていた子供は、その後、高校生の時に自尊感情(自分に対して肯定的、自分に満足しているなど)や外向性(自分のことを活発だと思う)、精神的な回復力(新しいことに興味を持つ、自分の感情を調整する、将来に対して前向きなど)といった項目の得点が高くなる傾向が見られました。

(2)小学生の頃に異年齢(年上・年下)の人とよく遊んだり、自然の場所や空き地・路地などでよく遊んだりした経験のある高校生も上記と同様の傾向が見られました。

(3)経験した内容(体験活動や読書、遊び、お手伝い)によって影響が見られる意識や時期が異なることから、一つの経験だけでなく、多様な経験をすることが必要であるということも見えてきました。

(4)小学校の時に体験活動などをよくしていると、家庭の環境に関わらず、高校生の時に自尊感情や外向性、精神的な回復力といった項目の得点が高くなる傾向が見られました。

 

まとめ

以下概要抜粋

今回の研究により、これまで直感的に捉えられてきた「体験活動は、子どもの成長にとって大切な要素だ」という感覚を、確かな分析方法により裏付けることができたと考えます。例えば、キャンプやスポーツ観戦、音楽鑑賞や絵本の読み聞かせなど、様々な体験を子育てに取り入れてこられた家庭の取組や、CSR活動等の一環として教育的事業を実践されてきた企業等の取組が、確かに必要なものであったことを裏付ける結果となりました。

これを契機として、全ての子供たちが置かれている環境に左右されることなく、体験の機会を十分に得られるように、家庭ではお手伝いや読書の習慣を身に付けるようにする、地域では放課後などに地域の大人と遊びを通じて交流する機会を設ける、学校では社会に開かれた教育課程の実現を目指して地域と連携しつつ体験活動の充実を図るなど、地域・学校・家庭が協働し、「多様な体験を土台とした子どもの成長を支える環境づくり」を進めていくことが、よりよい社会創りにつながると考えます。

個人的な感想

子どもの体験活動の有用性はなんとなく実感としてはあったもののそれを支持する具体的な資料がなかったので、目から鱗と思い共有しました。

 

小学生のうちに多くの体験をした方が、内面的な成長を促せるというのは親としてもやりがいを感じます。

 

まだまだ行事の縮小傾向が続きますが、こういった資料で先生方はどう思うのでしょうか。

省庁と現場で微妙に感覚が違いそうなとことろですが、親目線としては(子が行事等で活躍するタイプということもあり)校外学習などや集団行事などの体験活動はやってほしいなと思います。

 

9月から学校が始まって感染爆発が危ぶまれる中、逆にその数が減っている現状で教育現場の方々のご苦労は大変なことと思います。地域・学校・家庭上手くやっていきたいものですね。

 

 

 

本記事のリンクはこちら。

概要

https://www.mext.go.jp/content/20210908-mxt_chisui01-100003338_1.pdf

 

全文

https://www.mext.go.jp/content/20210908-mxt_chisui01-100003338_2.pdf

 

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