【コラム】説得力のある「暗記のできない人はいない!」
自分自身は一切やらないのだが、たまにパチンコの番組などがYoutubeなどで急上昇しているとなんとなく見てしまう。
パチンコ台の演出はいろいろなものがあると感心する一方、遊戯をしている人が話す内容が毎回気になる。
「出た~~! この演出の大当たり確率は42%!」
「数字が赤ならばほぼ確定!」
「この後○○回の間に、当たりが出ないときつい!」
「この当りは2000発確定!」
(うろ覚えですので細かいことはご愛敬で・・・。)
どの台をやるときも具体的な数字や、確率、手持ち金で当りが出そうか否かなどを細かく教えてくれる。
私は思う。
素晴らしい記憶力だ。
動画に出てくる人は自分たち自身のことをアウトローやはぐれもの、しまいにはクズと名乗るような人が多いのだが、その数値の記憶力に関しては学者・専門家の人々が知識を伝えるときのそれに近い。
(競馬の血統などの知識も似ている。)
動画を見ているだけの私はまるでそれらの数字を覚えることができない。
いやはや素晴らしい記憶力に感心するばかりだ。
自分の好きなモノや生活に関わることとなると、人はそれに関わる知識を覚える。
そして繰り返しが定着を生む。
どっちのスーパーのほうが卵が安くて、どっちのスーパーが魚介が新鮮か。
リクエスト、VAR、チャレンジ、TMO、物言い、インスタントリプレイ。
ビデオ判定の呼び名も自分の好きなスポーツなら知っているが、他は覚えられなかったり。
坂道の女の子の名前をいっぱい知っている。
ゲームの知識はたっぷりある。
深夜アニメはだいたい網羅している。
それなのに勉強の暗記はできないのは、好きでないか、生活に関わらないからなのかもしれない。
仕事でも、勉強でも暗記ができないと嘆く人には、なんでもいいので偏愛するものを熱く実況する動画を見せた後、「暗記ができない人はいない!」と言ってあげることはできるのではないか。
熱意のあるところ、生活へ関わるという危機意識のあるところには記憶は伴う。
パチンコ実況を見ながらそんなことを考えた。そんな日曜日。